部門

トップ > 部門 > 中央検査室 > 生理機能検査室

生理機能検査室

生理機能検査とは、医師や臨床検査技師が直接患者さんに接して行う検査の総称です。
ほとんどが痛みを伴わない検査で、何回繰り返しても身体に悪影響を及ぼすことはありません。
代表的な検査には心電図検査、超音波検査、呼吸機能検査などがあります。年間の検査件数は約20,500件です。
2010年には電子カルテおよび生理検査システムが導入されました。検査報告書がペーパーレス化され、電子カルテから直接報告書の参照ができるようになっています。
また検査をするうえで必要な臨床症状や検査結果などの情報を簡単に得ることができます。心電図では心電図データマネジメントシステム(Vita)により過去の心電図との比較が可能です。

生理機能検査室では診療に役立つ精度の高い検査を目指し、丁寧にかつ迅速に検査が行えるように努力しております。その為に各種学会に所属し、学会発表や院外の研修会等にも積極的に参加しています。

  • 超音波検査
  • 心臓超音波検査
  • ファイブロスキャン
  • 心電図ほか
  • トレッドミル検査(運動負荷心電図)
  • 簡易・精密呼吸機能検査
  • 脳波検査
  • 聴力検査
  • 重心動揺検査
  • 聴性脳幹反応(ABR)
  • PSG(終夜睡眠ポリグラフィー検査)

超音波検査

【超音波検査】
・腹部
・乳腺
・甲状腺
・下肢動静脈
・頸動脈


主要検査装置は「Aplio」です。腹部超音波検査は基本的には午前の予約制ですが、緊急性があればその都度対応しています。年間件数は約3,000件です。
乳腺・甲状腺超音波検査は随時対応し、年間件数は約2,300件です。血管系は午後の予約検査で、年間件数は約500件です。消化器内科の医師による造影超音波検査も施行しています。
チーム医療として、超音波検査装置を使用したエコー下腎生検・肝生検、乳腺・甲状腺の腫瘍生検や肝臓の治療であるRFA(経皮的ラジオ波焼灼法)・PEIT(経皮的エタノール注入療法)などに協力し、治療後のフォローアップ検査も行っています。
また、地域連携としては、学校検尿の精密検査(超音波検査)にも対応しています。

心臓超音波検査

循環器や小児科の医師、検査技師が行っています。主要検査装置は「Vivid E9」です。
Vivid E9には4Dプローブも搭載されており、最新の検査も可能です。年間件数は約1,600件です。
電子カルテ上での動画参照も可能になっています。

 

ファイブロスキャン

当検査室では2012年に導入した検査で、肝臓の硬さを調べるものです。
従来、肝臓の硬さは肝生検を行って調べていましたが、侵襲性が高く、手軽にはできませんでした。
ファイブロスキャンは非侵襲的にかつ無痛で、肝臓の硬さを定量的に評価できるので、患者さんの負担を少なくすることができます。
近年非B型、非C型肝硬変の患者さんが増えており、需要は高まっています。

心電図ほか

・標準12誘導心電図
・ホルター心電図
・ABI・PWV(血圧脈波検査)
・レートポテンシャル
・CV-RR(自律神経)
・24時間血圧記録

トレッドミル検査(運動負荷心電図)

循環器、小児科医師が施行します。検査技師は検査の準備等を行っています。

簡易・精密呼吸機能検査

・呼吸機能検査(肺気量分画、フローボリューム)
・精密肺機能検査(CV:クロージングボリューム、FRC:機能的残気量、DLCO:肺拡散能)

脳波検査

予約制で行っています。
医師からの依頼内容によって、睡眠賦活・光刺激・過呼吸などをします。
検査室で行うほかに、依頼があれば病棟でも検査を施行します。

聴力検査

・標準・簡易聴力検査
・ティンパノメトリー
・耳小骨筋反射
・自記オージオ
・語音聴力
・SISIテスト

重心動揺検査

聴性脳幹反応(ABR)

新生児の聴覚スクリーニング、および難聴の疑いがある小児や成人の脳幹障害の評価を行います。
 

PSG(終夜睡眠ポリグラフィー検査)

睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者さんに行われる検査です。
呼吸器内科でのスクリーニング検査の結果、さらに詳しい検査が必要な場合、入院して検査を行います。
患者さんの病室に検査技師が伺い、機械の装着をします。予約制で、週2回検査が行われます。
年間件数は約50件です。