部門

トップ > 部門 > 中央検査室 > 一般検査部門

一般検査部門

尿・糞便などを材料として、その性状や成分量を分析します。

尿検査

疾病の診断の補助診断及び治療の経過をモニターする目的で調べます。
尿中には生体内の水分、塩類および物質代謝産物が排泄されるので、腎臓、尿路のみならず体内諸器官の機能状態をたえず反映しています。

1.尿試験紙定性法

試験紙を用い、以下の測定を行います。

※表は左右にスクロールできます

  基準値 高値 低値
比重 1.005~1.030 心不全、糖尿病 慢性腎炎
PH 5.0~7.5 【アルカリ尿】
呼吸性アルカリローシス、
アルカリ過剰摂取
【酸性尿】
糖尿病性アシドーシス、
脱水症
潜血(赤血球) (-) 膀胱炎、腎・尿路結石、
尿路系主要、前立腺炎
 
白血球 (-) 尿路感染症、腎盂腎炎、膀胱炎  
蛋白 (-) 腎炎、ネフローゼ症候群  
(-) 糖尿病、腎性糖尿  
ウロビリノーゲン (+/-) 肝機能障害、腸閉塞  
ビリルビン (-) 肝機能障害、胆管閉塞  
ケトン体 (-) 重症糖尿病、脱水、妊娠、悪阻  
亜硝酸塩 (-) 尿路感染症  
クレアチニン   濃縮尿 希釈尿
アルブミン (-) 腎不全  

 

2.尿沈渣

 

身体に何らかの異常が生じると、そのバランスが狂って異常状態を示します。
尿の色調、混濁の度合いで身体の異常に気付くことがありますが、混濁尿でも異常でない場合があったり、逆に外見上は異常がなくても、顕微鏡下で異常が認められる場合もあります。
尿中の有形成分(赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、細菌など)を顕微鏡下で検索します。

便検査

  1. 便潜血
    消化管のどこかで管腔側(内側)から出血すると、便の中に血液が混入します。(血便)
    出血が多い場合には、出血の部位によりタール便から暗赤色、鮮紅色の顕血便すなわち肉眼的血便となりますが、出血が少量の場合には肉眼的な変化に乏しく(潜血便)、便の潜血反応を行うことで自覚症状のない大腸癌や消化管出血の有無を診断します。この検査により40~80%を発見することができます。
  2. 虫卵検査
    便の中の寄生虫卵を顕微鏡で検索する検査です。