病理検査部門
病理検査室では、組織標本の作製、細胞診検査、術中迅速検査、免疫組織化学染色、病理解剖を行っています。
スタッフ:常勤病理医 1名(病理診断科)
臨床検査技師 2.5名(午前2名 午後3名)
~主な病理検査業務~
- 組織標本の作製
- 細胞診検査
- 術中迅速検査
- 免疫組織化学染色
- 病理解剖
組織標本の作製 ~1日の流れ~
全身の各臓器からの生検や手術検体が提出され、切り出し、包埋、薄切、ヘマトキシリン・エオジン染色、必要に応じて特殊染色をしています。
細胞診検査
喀痰、尿、体腔液、乳腺・甲状腺の穿刺吸引細胞診などの塗抹標本を作製し、パパニコロウ染色、必要に応じ特殊染色を行っています。
セルブロックの作製や転写を行い、免疫染色も実施しています。細胞検査士1名で鏡検しています。
術中迅速検査
術中迅速組織診と術中迅速細胞診があります。術中迅速組織診では、凍結切片の作製をします。
手術室から提出された臓器から必要な部位を切り出し、クリオスタットで薄切し、ヘマトキシリン・エオジン染色、必要に応じて特殊染色をしています。
腫瘍の良悪、消化管・乳腺などの断端の評価、リンパ節転移の有無などの判定をします。
免疫組織化学染色
各種病変の鑑別や組織型の決定のためにとどまらず、乳癌のER、PgR、HER-2、大腸癌のEGFR、GISTのc-kitなどを分子標的治療薬の適応の判断など治療方針の決定のためにも免疫染色を実施しています。
病理解剖
不幸にして亡くなられた患者様の死亡の原因や治療の妥当性などを検討するために行われています。
また、これらの症例を用いて、今後の治療等に反映させるために、CPC(clinicopathological conference)を実施しています。年平均約5件ほどの病理解剖を行っています。