診療科

トップ > 診療科 > 整形外科 > 山梨人工関節センター

山梨人工関節センター

担当医

堀内 忠一 センター長 日本整形外科学会認定整形外科専門医
中村 祐敬 科長 日本整形外科学会認定整形外科専門医
藤巻 圭太 科長 日本整形外科学会認定整形外科専門医
杉山 肇 (非常勤医師) 神奈川リハビリテーション病院長

 

人工関節とは

人工関節という言葉になじみのない方も多いと思いますが、現在日本では、1年間に人工股関節手術が約40,000例、人工膝関節手術が約70,000例行われており、年々増加しています。部位としては体中のあらゆる関節、すなわち肩、肘、手関節、指関節、股関節、膝関節、足関節などに用いられていますが、中でも代表的なものは股関節と膝関節で人工関節手術の97%を占めています。人工関節手術とは、関節の軟骨が摩耗(まもう)し、痛みを感じるようになった「変形性関節症」や「関節リウマチ」の方に対して、関節を金属に置き換える手術で、手術後は関節の痛みが軽減した日常生活が送れるようになります。
人工関節にはさまざまな種類がありますが、関節の動く部位での摩耗が耐久性に影響するため、摩耗の少ない安定した成績が報告されている種類を選択しています。また、手術では切開が少ない最小侵襲(MIS:Minimally Invasive Surgery)を心掛け、筋肉や軟部組織への負担を減らし、早期の退院と社会復帰をめざしています。
高度な変形をきたした関節においては患者さんご自身のCTをもとに立体模型を作成することで、安全で精度の高い手術を行うよう工夫をしています。
当院では可能な限り、術前に患者さんご自分の血液を貯めて使用する自己血輸血を行っております。ご自身の血液ですので安全です。術後2日目からリハビリを開始し、1週間で歩行器を使って歩行ができ、術後3~4週間での退院が可能です。
股関節や膝関節の痛みで困っている方がおられましたら、一度、当センターを受診してください。

人工股関節置換術は軟骨が磨り減り、変形をきたした股関節を切除し、金属や特殊なプラスチック、セラミックなどでできた人工股関節に入れ替えます。当センターでは長寿命で可動域の大きな人工股関節を使用しており、手術後は大きな制限なく日常生活をおくることが可能です。

 

3Dプリンターを用いることで患者さん一人一人に即した立体模型を作成可能です。非常に高度な変形をきたした症例においても、安全でなおかつ高精度の手術を行うために非常に有用なツールです。

参考文献もご覧ください。PDFファイル(5782KB)